ストーリー †
木々は葉を紅に染め、動物達は丸々と肥え始まり、
そして妖精達は、大忙しと朱の中を飛び回る━━
来るべき白の季節に備え、
本来であれば、そう活動している彼等であったが、
そんな彼等を、厳しい季節外れの陽射しが苛んでいた。
リトス達、ゴルゴーン三姉妹が起こした「蒼神異変」から幾日が過ぎ、
秋を迎えるであろう幻想郷には、厳しい夏の残暑が続いていた。
人間や妖怪も例に漏れず、その残暑に悶えさせられていたが、
先だって起こった異変から、平穏のありがたさを噛み締めており、
残暑にも負けず、平穏無事な日々を送っていた。
しかし、そんな日々の中、
幻想郷には、不穏な事件が次々と起こり始めていった。
−辻斬り−
謎の辻斬り事件を始めとして、暴力事件が頻発しているのだ。
それは妖精や妖怪、そして人間等に止まらず、
神様といった類の者にまで及んでいた。
異常多発する、不自然にして不可解な事件。
再び予感させる、異変の鼓動を感じ取り、
今、博麗の巫女が動き出す。